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原井 一雄 院長

KAZUO HARAI

バックグラウンドを理解し、医学的根拠に基づいた
その人が納得していただける医療を提案

大学卒業後、東京都内の歯科医院で20年間勤務医を務める。現在も大学の歯学部に籍を置き、研究に携わることを続けながら、2012年に『原井デンタルオフィス』を開院。

原井 一雄 院長

原井 一雄 院長

原井デンタルオフィス

世田谷区/三軒茶屋/三軒茶屋駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●歯科口腔外科

手塚治虫さんに多大な影響を受け、医療系の仕事を目指す

原井 一雄 院長

医療系の仕事に興味を持ったのは、手塚治虫さんの影響です。彼は大阪大学の医学部を出て、医者にならずに漫画家になったという人物です。彼から刺激を受け、実際にマンガを描いていたこともありましたね。手塚治虫作品には、倫理観や哲学的なものも含め、多大な影響を受けました。半分冗談で言うことですけども、私の人格のほとんどは、手塚治虫でできている、と思うことがあります(笑)。
そんな私が歯科に興味を抱くようになったのは、歯学部を受験するという友人の話がきっかけになりました。手を動かすことが小さい頃から好きだったこともあり、自分に向いてると思ったのでしょうね。
私は大学卒業後、東京都内の歯科医院で20年間勤務医を務めました。そこで同じ患者さんを20年診ていますと、初期に手掛けた患者さんの中には、残念ながら再治療に至るケースもありました。患者さんは、「10年保ったのだから、仕方ないですよ」と言ってくださるのですが、私としてはそうもいきません。もう少しアプローチを工夫すれば、結果は違ったかもしれない。試行錯誤しながら長きに渡って継続して診ることができたことは、今の私の大きな財産となっています。
財産ということでは、私は現在も大学の歯学部に籍を置き、研究に携わることを続けています。臨床だけをおこなうのとはまた違ったモノの見方を教わることができたような気がします。
『原井デンタルオフィス』は、2012年に開院いたしました。私の診療スタイルは、時間をとってしっかり診ていくというものですので、さまざまな人が集うこの街はその希望に適うところだと思っています(東急田園都市線・三軒茶屋駅より徒歩 10分、東急世田谷線・西太子堂駅より徒歩5分)。

悪循環にストップを掛けるべく、一緒に選択肢を探っていく

原井 一雄 院長

そもそもの話として、虫歯を治すという行為は治療ではなく対症療法に過ぎません。対症療法であるからには、そこに至る原因を取り除かない限り、また同じことを繰り返すことになるのです。
「歯が痛い」「歯を新しく入れたい」といった主訴を解決していくことはもちろん大事です。しかし、大局的な目で見た時、それはある一面でしかないのです。“削って詰めて終わり”ではなく、穴が空いてしまった原因を突き止め、トラブルにトラブルを繰り返すような悪循環にストップを掛けることのほうがより重要なことで、その方の背景を汲み取り、必要に応じて虫歯菌、歯周病菌、細菌検査、血液検査、食事、タバコなど生活習慣checkなどを行い、一緒になって選択肢を探っていくことを理想の診療と考えています。

カウンセリングを重視する意味

原井 一雄 院長

こちらでは、初診で患者さんに対して、1時間以上をカウンセリングに費やすことがあります。カウンセリングではお口の中の写真を撮ったり、各種データを取っていくのと並行して、患者さんとしっかりと話をしていきます。その人の生活を理解するために、まずは、「聞くこと」から始めていくのです。
たとえば、定期的に歯医者さんに通っている人と、痛くなった時だけ通うという方では治療の内容が変わってきます。定期的に足を運ばれている方はお口の環境が良いことが多いものですから、その場合はすぐに治療に入ることができます。しかし、歯科医院に通う習慣のない方は、概して、口腔内の環境がよろしくないものですから、このケースではクリーニングをおこない、環境を整えてから治療に入ることになります。
その人その人により、求めるものも生活習慣も異なるわけであり、それをしっかり把握することが、良い治療へとつながっていくのです。

医学的根拠に基づいた、その人が納得していただける医療を提案

「寝る前に歯を磨きましょう」と伝えても、その人が夜遅い時間の仕事をされていると、とても無理なことがあります。つまり、形だけの指導、教科書的な指導だけをおこなっていは、患者さんの協力は得られないということなのです。
医療従事者として、我々はEBM(科学的根拠)に基づいた治療をおこなっていきます。しかし、科学という範囲にとらわれ過ぎていると、大局的にはその人が進みたい方向からずれていくこともあるのです。歯を入れたから治療が完成するわけではありません。大事なのは、健康な状態を維持してもらうことであって、そのために何を為すべきか、ということを考えなければならないのです。
ここでは、ドクターと患者さんがしっかりコミュニケーションをはかり、医学的根拠に基づいた、その人が納得していただける医療を提案していきます。納得しない限り、患者さんも長く通ってきたいとは思われないでしょう。そのためにも、患者さんの声に耳を傾け、バックグラウンドを理解し、実のある提案をすることを実践していきたいと思っています。

これから受診される患者さんへ

どんな病気でも、最初のシグナルが重要です。「歯が痛い」というのは、状況がずいぶん進んでしまってからの危険信号であり、その前に変化を察知することが大切になります。定期的な検診は、そのシグナルを早い段階でチェックするためのものですから、どうか気軽にご利用いただければと思います。
私は歯科医師であると同時に、日本抗加齢学会の専門医としての立場でも診療をおこなっています。従来の医療はマイナスになったものを元に戻すものであり、それに対して健康に基づいたアンチエイジングは、ゼロの状態からプラスに持っていく医療という見方ができます。
歯が少々なくても気にされない方もいらっしゃるこでしょう。しかし、現在では、その歯を失う主たる原因である歯周病が、誤嚥性肺炎や脳血管疾患・心臓疾患、その他多くの病気の要因となることがわかってきています。口腔内の環境を整えることはもちろん、より視野を広げ、長期に渡ってサポートをしていくことを今後の目標にしていきたいと考えています。


※上記記事は2015.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

原井 一雄 院長 MEMO

  • 出身地:北海道
  • 趣味:写真、スキー
  • 愛読書:中谷宇吉郎(北大の大先輩です!)
  • 好きな映画:2001年宇宙の旅
  • 座右の銘:継続は力なり
  • 好きなアーティスト:奈良原一高(写真家)
  • 好きな場所もしくは好きな観光地:雪のある風景

グラフで見る『原井 一雄 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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