笹嶋 龍 院長への独自インタビュー

代々続く医療家系に生まれ、父の診療所を引き継ぐ

私の家は江戸時代から代々続く医師の家系で、私で実に19代目。初代は熊本藩の御典医だったとも聞いています。そうした家系ゆえに、男に生まれたら皆、医師か歯科医師になることを半ば義務付けられているようなところがありまして……。私自身は車やバイクが好きで、そちらの道に進みたいと考えた時期もあったのですが、父からは案の定、「車やバイクは趣味で楽しみなさい」と言われ、歯科医師になるために歯学部に進学しました。ちなみに、私は三兄弟の長男で、次男は柔道整復師、三男は同じく歯科医師といった具合に、兄弟そろって医療関係の仕事に就いています。
大学卒業後は、1日に5～10本ものインプラントをこなすような、その分野では著名な先生のもとで経験を積むとともに、並行して大学院に通って法医学を修めました。実は、考古学も昔から好きだったので、考古学と関係のある法医学についてぜひ学びたいと考えていました。法医学の博士号を取得した現在は、科捜研のお手伝いなどもさせていただいています。
当院は、元々は父が開業した歯科医院で、私も時間があるときに診療に加わっていました。しかし2年前に父が亡くなりまして、それを機に院長職を引き継ぐことになり、現在に至っています。

地域に根差した歯科医院として、困っている方の力になる

なかなかインパクトのある院名ですが、これは父の恩師だった方が命名してくださったものです。また、今でこそ三軒茶屋周辺には多くの医療機関がありますが、父が開業した当時は病院がほとんどなく、「困っている方々の力になりたい」と、この場所に歯科医院を構えたとも聞いています。
当院に来院される患者様は、近隣にお住まいの方が中心ですが、父が歯科医師会やロータリークラブの仕事をしていたこともあり、芸能関係の患者様も多くいらっしゃいます。あとは、三軒茶屋駅から徒歩5分という場所にあるので、他の歯科医院と比べると若い患者様の比率が高い傾向にあります。そして、三軒茶屋という場所柄かもしれませんが、総じてデンタルIQが高い方が多い点も、当院の患者様の特徴のひとつだと思います。
若い患者様の割合が高いものの、当院にはお子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の患者様が来院されます。小さなお子様ですと、すぐそばに幼稚園があることもあって、転んで前歯を折るなど救急の口腔外科の処置を要するケース、一方ご高齢の患者様ですと、たとえば入れ歯に関して「他院でダメだったので何とかしてほしい」と駆け込んでこられるケースなどもよくありますね。

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