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村上 知文 院長

TOMOFUMI MURAKAMI

都心と郊外が交差する街で、人と人との関わりを大切にした診療を提供

東京医科大学卒業。同大学付属病院内科にて診療に従事。1999年に『医療法人社団敬知会 下北沢トモクリニック』を開院(京王線「下北沢駅」より徒歩1分)。現在にいたる。

村上 知文 院長

村上 知文 院長

下北沢トモクリニック

世田谷区/北沢/下北沢駅

  • ●内科
  • ●消化器外科
  • ●循環器内科

下北沢だったからこその開業

村上 知文 院長

私の生家は岩手の山深い中にあり、お医者さんもいないような田舎でした。誰かが病気になると、隣町からお医者さんが往診に駆けつけてくれたものです。その姿を見て、「お医者さんって、とってもありがたいな…」と感じたことを今でも憶えています。中学生の時に父を病で亡くし、実際にこの世界を志そうと考えたのも、幼い頃の記憶がどこかに残っていたからでしょうね。
私は大学卒業後、血液内科に籍を置きました。血液内科とは、主に白血病の治療等に関わる科で、そこで博士号を取得したのち、いわゆる市中病院で診療を続けてきました。そういったところでは、必然的に消化器や循環器を診る機会が多くなり、その経験を活かし、開業に至ったということになります。
私の場合、開業に踏み切ったのは、街ありきでした。通常は、開業を視野に入れてあれこれ物件を探すものです。ところが私の場合、知人の先生から「下北沢によい場所があるよ」との一言で、それまであまり念頭になかった開業を考えたのです。学生の頃から親しんでいた場所でしたから、もう迷いなく、「好きな街でやってみよう」と考えたんですね。

診療で最も大切なのは、患者さんと話を重ねていくこと

村上 知文 院長

以前に統計を取ったことがあるのですが、比較的若い方、特に20代、30代の女性が多く来院されています。これには、下北沢という街の特性と、クリニックの雰囲気が関係しているのではないかと思っています。
『下北沢トモクリニック』は、1999年に開院いたしました。あれから20年近く経っている計算になりますが、今だモダンな印象をキープ出来ているのではないかと思っています。クリニックをデザインする際、重視したのは、患者さんと対話をする場所をとにかく広くとりたいということでした。クリニックでは、医者と患者さんが横並びで会話をするのが一般的ですよね。それに対してこちらでは、机を挟んで患者さんと向かい合う形になっています。私の書斎に友人である患者さんをお招きするというイメージでしょうか。
内科の診察で1番大事なのは、患者さんと対話を重ね、その方が抱えている不安や希望を聞きだすことです。それを可能にするには、旧来の病院然としたイメージはマイナスだと思っています。緊張することなく、ゆったりと何でも話していただける空間。それを感じていただけているからこそ、若い層の方にもご支持をいただけていると思っているところです。

痛くない、つらくない内視鏡検査

村上 知文 院長

当クリニックでは、鎮痛剤を用いた、痛くない、つらくない内視鏡検査を実施しています。最初の検査でつらい思いをしてしまうと、「もう二度と受けたくない」と思われるますよね。しかし、それが原因で病気の発見が遅れてしまうのは、ご本人にとって非常によろしくないことです。またこれは胃の検査にとどまるものではなく、それが元で医療から遠ざかってしまうことも考えられます。だからこそ、痛くない、つらくない検査が求められるのです。

クリニックでは内視鏡検査を含めた、健康診断・人間ドックに力を入れています。病気はある程度進んでしまうと、手のうちようがなくなります。癌はその典型ですが、ある一線を越えて進行していますと、もう、“治す”ということが難しくなってくるのです。生活習慣病もしかりで、脳卒中や心筋梗塞にならないよう、そのかなり手前でストップしてあげることが大変重要ということになります。
今後は検査体制をより充実したものとし、出来る限り病気を早く見つけ、早く治すということに一層力を入れていきたいと考えています。

今より良い方法はないのか。常に模索していく姿勢が大切

以前、心臓のお薬を10年間飲み続けている患者さんがおられました。その方は「いつ心臓で死ぬかわからない…」という不安をずっと抱えておられたのですが、こちらで仔細に検査をおこなったところ、逆流性食道炎であったことがわかりました。治療の結果、まったく痛みがなくなり、大変喜ばれたのですが、そこには抱えていた不安が解消されたことも含まれていたのかもしれません。
これは私が優れていたということではなく、まして、以前に診ておられた先生が間違っていたということを意味するわけではありません。時間が経てば以前はわからなかったことが明らかになってくるのが医療というもので、その方はタイミングよくいらしていただけたということでしょう。ただ、その前提として、“疑ってかかる”という意識は重要かもしれません。私も含め、医者が常に100%正しい判断を下せるわけではないのです。その意識を持ち、今の診断が正しいのかどうかを常に見つめる必要があります。0から診ていくこと。それは、医療に関わるすべての人間が心しておかなければいけないことだと思っています。

これから受診される患者さんへ

どうぞ気軽に、世間話をするつもりでいらしてみてください。その世間話の中から、かすかな異常を察知し、健康を維持していただくのが私たちの役割だと思っています。病院には、「はっきり病気じゃないと行ってはいけない」とお思いの方も多いと思いますが、決してそんなことはありませn。夜眠れない、どことなく頭が重い。そういったことで掛かっていただいて良いのです。
その姿勢が医療費を増やす、という批判があることも承知しています。しかし、放っておいて重篤な病気になれば、逆に医療費が増していくのも事実です。ですから、ちょっとした変化や異常があれば、それが問題ないということを確かめる意味でも受診していただければと思います。

フィーリングの合う、よく相談に乗ってくれる家庭医を持つことをお薦めします。専門性が問われる時代ですが、まずトータルであなたの状態を判断し、しかるべき医療へとつなげていく総合医の存在が大切です。それが最も効率的で、あなたのために良いことだと思いますよ。

※上記記事は2017年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

村上 知文 院長 MEMO

  • 出身地:岩手県
  • 趣味:ゴルフ、スキー、ジムワーク、音楽鑑賞
  • 好きな本:川端康成
  • 好きな映画:インディ・ジョーンズ
  • 好きな言葉:努力
  • 好きな音楽・好きなアーティスト:80’sのロック&ポピュラー
  • 好きな観光地:沖縄、新潟

グラフで見る『村上 知文 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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